2016年9月25日日曜日

冠動脈不全患者の漸増的レジスタンストレーニング運動負荷量を心拍数で決めるのは妥当か?



題: Is heart rate variability a feasible method to determine anaerobic threshold in progressive resistance exercise in coronary artery disease?



著者: Milena P . R. Sperling et al(ブラジル)



雑誌名 : Braz J Phys Ther. 2016


PMID :  27556384



キーワード
autonomic nervous system; 自律神経系
anaerobic threshold; 運動閾値
blood lactate; 血中乳酸
cardiac rehabilitation; 心臓リハ
cardiac disease; 心不全
1‑RM test; 一回最大挙上重量






今日は心リハ領域の文献を紹介します。



最近では、漸増的レジスタンストレーニング中の代謝性/自律神経反応の度合いが、無酸素的作業閾値(anaerobic threshold : AT)に関連すると言われていて、ATが重要な指標と考えられています。



彼らは、60代前後の冠動脈不全患者20名において、それが妥当なのかを調査しています。

ちなみに左室駆出率60±10%程度と、軽度の症例です(通常の駆出率は50-60%以上)。



運動は最大出力の10%から開始され、漸増的に増加します。



彼らの結果によると、30%の強度で血中乳酸と心拍数増加が同時に見られたそうです。



彼らは心拍数を見ておく事が、非侵襲的な強度測定方法としてとても有効であると結論付けています。





《私見》


臨床的にも心拍数をこまめにチェックしておく事が大事ですよね。この文献は、心不全患者でその事をシンプルに提示しています。

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