英語タイトル: High-demand motor tasks are more sensitive to detect persisting alterations in muscle activation following total knee replacement
著者: Pieter Severijns et al (ベルギー)
雑誌名 : Gait Posture. 2016
PMID : 27621084
Keywords:
Total knee replacement 人工膝関節全置換術
Osteoarthritis 骨関節炎
Kinetics and kinematics 動力学と運動学
Electromyography (EMG) 筋電図
Functional motor tasks 機能的運動課題
残念ながらTKA術後も患者は日常生活や活動の中に困難さを抱える事が多いです。
著者らは、何が問題かを明らかにするために特に筋活動パターンを術前後(術前1週間前、術後1年後で評価)で調査しました。
この筋活動パターンは、筋電図を用いていて、運動学については詳細なポインターを股関節と膝、足部周囲に置き、三次元動作解析を、用いて見ています。膝の屈伸角度や、疼痛に関しても術前後で調査しています。
課題中、被験者には様々なステップを実施してもらい、その時の状態を観察しました↓
図: 様々なステップ(複雑な運動課題)
そして最終的には健常者のコントロール群と比較しています。
結果として、術後1年経つと歩行パターンについては健常者と変わりないレベルまで至るが、様々なステップでは違いが見られたとのことです。つまり、TKA術後患者の歩行パターンだけの改善ではなく、もっと問題を深く分析しないといけないのではないか?と締めくくっています。
私個人の意見では、ここからさらにどの様な組み合わせの運動が行いにくいままなのかを探る必要があると考えています。
例えば"歩行には求められない大きな体幹の回旋と股関節伸展、膝伸展のパターンができないのか?"などですね。
ここから先は自分で研究していくしかないです。でも面白い治験ではあると思います。
0 件のコメント:
コメントを投稿